インシデントということは人為的なトラブルを指すことが多いです。よく刑事ドラマなどでは悪いことが起こったこと全般に使われます。しかし警察が介入しない世間が話題にする、もしくは社内で話題となる事柄を指します。アクシデントとなると明確に普段とは違った悪い出来事を指します。ひやりはっと、がインシデントの一部として取り扱われるのはこのような点です。病院で患者さんには影響はないが、例えば名前を間違えて薬を渡してしまいそうになった、投与の量を記載ミスしてしまい、おかしいことに気づいて事前に訂正したという形です。しかしこの気づかず、患者さんに影響もしていない状態もインシデントに入ります。警察沙汰にならなくても問題であることには違いありません。そこでインシデント管理ツールはトラブルに組織で取り組むためのツールであり、アクシデントを解決するまでの工程を共有することで同じことが無いように作業改善できるものです。
インシデント管理ツールだけでは解決しない場合もある
インシデント管理ツールは会社によってさまざまなものが導入されています。また場合によっては口頭注意や回覧板などの方法も行われます。ここからも分かるように、重要なのは記録と共有という点です。インシデントの事例を共有することで、組織的に気を付ける事もできますし、迅速に対応をすることもできます。記録だけ積んでいても共有しなければ、別の場所で同じことが起こる事もあるのです。もっと良い事は共有だけでなく、共鳴があることです。ひやりとした気持ちや、実際にトラブルが起こり社内で騒ぎになった時に、他人事として捉えていれば、同様のトラブルは起こる可能性があります。交通トラブルが主にそのような例です。同じ場所で何かがあり、警察や行政が防止策を施しても、気の緩みがあれば同様のトラブルは繰り返される可能性があるのです。
インシデント管理ツールに重要な点とは
メールでお知らせというのは、読むタイミングが非常に難しく、しかし最も早く人に伝えることができるツールでもあります。つまり画面を見ることができることが重要です。エクセルで情報を蓄積し、この様な事がありましたとメールや回覧で流せば情報は共有できますが、危機感は薄くなります。そこで上司からの口頭注意が必要となるのですが、それとは別にチャットのように、画面の端にあらわれ、すぐに情報を見ることができれば、素早く情報を共有できます。インシデント管理ツールは、使いやすさ、見やすさも非常に重要ということです。そして知らせればいいというものではないので、改善のために問題点をあら直す、その為の可視化が非常に重要になります。見えない問題は原因を突き詰めて見えるようにするのです。それができるツールであることが重要です。