社内の運用にメリットがあるインシデント管理ツールについて、どのようなものか知っているでしょうか。まず、インシデントという言葉ですが、直接的にはトラブルまたはミスといった意味を持ち、業務上の作業を実施する上で起こりうる間違いやトラブルのこと、それによって損失や危機的状況を引き起こしかねない事態といった時に使われます。それを踏まえてインシデント管理ツールとは何かを紹介しますと、インシデントが起こることによる周りへの悪影響を出来る限り少なくすることを目指し、分析や追跡調査などを記録して業務を回復するものです。これは主にITサービスの管理に利用され、IT関連の資源や通信状態を一元管理する為に役立てられています。集中管理することで全体の構成が分かりやすく管理の手間を減らすことが可能です。
管理ツールを利用するメリットとは
それでは、社内のIT資源を一括して管理することにはどのようなメリットが考えられるでしょう。端末を利用して業務を行なうユーザーには直接的にメリットを感じる点は多くありませんが、社内のネットワークを管理する管理者にとっては非常に便利なツールと言えます。例えばシステムを構成している複数の要素を把握出来る為、トラブルが発生した箇所の特定が容易になりトラブルから回復させる時間を短縮可能です。またそれぞれの端末に導入されているソフトウェアやハードウェアについてバージョンが確認できるので、ユーザーによってバージョンアップされず、セキュリティレベルが低いまま使われる心配も無くなります。このような、一台ずつ調べようとすれば非常に大変な作業が、インシデント管理ツールなら一目で分かることが大きなメリットなのです。
大規模なネットワークの運用では特に有効
また、インシデント管理ツールでは多数の端末やネットワークが含まれるシステムを管理する為に活用することでその利便性がより発揮されます。ツールを導入することにより、運用していく上でネットワークトラブルによるシステム停止など不具合が少なくなってネットワークの品質が向上させると言えます。これは、端末を利用するユーザーが感じるメリットの一つです。また、夜間の管理など負担になっていたことが自動化により減るので、管理者が必ずしも常駐しなければならない状況が無くなり、少人数で大規模なネットワークを管理することが可能になり、人件費など大きく運用コストが下がるのです。このようにネットワークの運用管理を効率よく行えるインシデント管理ツール、是非知っておいていただきたいサービスです。